和紙職人
職人技の仕事

植物のせんいを原料に手作りした紙、それが和紙です。ふつうの紙よりも丈夫で、字や絵を書くためだけではなく、ろうそくの囲いにしたり小物入れにしたりと、いろんな使い道があります。コウゾという植物を使うことが多く、その植物を水にさらして、煮て、たたいて、すいて。長い時間とさまざまな作業を通して和紙を作るのが和紙職人。同じ厚さ、同じ大きさのものを何枚も作るのは難しく、うまく作れるようになるには修行が必要です。
手間ひまをかけてていねいに作るため、根気のある人に向いています。また、寒い冬に原料の植物を水にさらしたりとつらい作業もあるので、日本の伝統を伝えていこうという気持ちと、くじけない心も大切です。